「贈与」と「相続」、どちらが良い?
こんにちは。
川木建設 不動産相続相談室の夢川です。
2023年8月2日(水)、ウェスタ川越にて「第75回不動産相続勉強会」を開催いたしました。当社が新年度を迎えた6月からスタートした第15クールも、無事に最終回を迎えることができました。たくさんの方にご参加いただき、あらためて感謝申し上げます。
全5回の最終回である今回は、最後にあるご家族の相続対策実例をご紹介しました。その中で、生前贈与を活用した対策に触れており、参加者様から「贈与と相続、どちらが良いのか?」とご質問をいただきました。
ひと言で言ってしまえば、ご本人やご家族の考え方次第(もちろん実際には、税金面も考慮して考える必要はありますが)。では、どのような考え方がポイントになるのか?今回は、「贈与を行ってよかった」という方々のお声をご紹介したいと思います。
【贈与を行ってよかったこと】
(贈与した方の目線)
・子供の喜ぶ顔を見ることができて、またあげたいという気持ちになった
・子供が贈与した財産をどう使うかを見届けられた
・財産に対する思いや考え方を自分の言葉で伝えられた
(贈与を受けた方の目線)
・親の財産を親から直接もらうことで、感謝の気持ちが強くなった
・素直に「ありがとう」の言葉が言えた
・「今必要」というタイミングで贈与してもらえたので助かった
概ねこのような考えを持つ方が多い印象です。贈与も相続も、財産を引き継ぐ行為ですが、「相続」の場合は「当然の権利」であると捉えられてしまうことも多く、直接「ありがとう」も言えないので、感謝の気持ちが沸きづらいということもあるようです。遺言書やエンディングノートで想いが伝わらないと、争いになってしまう可能性もあるでしょう。
贈与を行うか相続まで待つか…難しい判断だという方も多いと存じますが、少しでもご参考になりましたら幸いです。